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Nogiku と SSO

はじめに

Nogiku(のぎく)の主要機能の一つは、「委員一人ひとりに一意の共通アカウントを提供すること」です。

委員会が運用する複数のシステムについて、それぞれ別々にアカウントを作らせると、ユーザーはパスワードを何度も覚えなければならず、開発者にとっても認証処理を実装する負担が増えます。

Nogiku はこのアカウント1つで、複数システムへのサインインを可能にします。 この、1つのアカウントで複数システムやサービスにまとめてサインインできるようにする仕組みは、シングルサインオン(SSO)と呼ばれます。

SSO のメリット・デメリット

SSO はユーザーにとって利便性向上が期待できるだけでなく、開発者・管理者側にとってもメリットが大きくなっています。以下に、開発者・管理者視点でのメリット・デメリットを整理します。

1)SSO のメリット

不正アクセス・機密情報漏洩のリスク軽減

委員が使用するシステムが増加し複雑化する中で、認証情報やパスワードが増えることは委員にとって負担になります。その結果、単純なパスワードを使い回すといったように管理が雑になりがちです。適切な管理を怠ったことでパスワードが漏えいしてしまうと、不正アクセスや機密情報の漏洩といった被害をまねく可能性もあります。

一方、SSO であれば、複雑なパスワードを1つ管理するだけで済むため、そのパスワードを厳格に管理できれば安全性は高まります。

開発コストの軽減

Nogiku が作成される前まで(正確には、Nogiku がリニューアルされ、認証基盤機能が実装される前まで)、委員一人ひとりを識別する必要があるシステムでは、独自にユーザーのデータベースを用意し、認証機構を作り、セッション機構を作る必要がありました。

この実装は少なからぬ負担となっており、また、パスワード紛失やサインイン周りの障害に対する対応コストも継続的に発生していました。

SSO であれば、複数のサービスのアカウント情報を個別に管理する必要がなくなるため、アカウント管理を簡素化することができます。

2)SSO のデメリット

不正アクセス時の被害拡大

1つの認証情報で複数のシステム・サービスにサインインが出来るということは、悪意がある第三者によって認証情報が盗み出された場合、そのすべてのサービスの情報が漏洩することを意味します。

SSO においては、パスワードの厳格な管理に加え二段階認証の導入など、安全性を高めるための複数の手法の掛け合わせによって効果的な対策を講じておくことが重要です。

認証システムへの依存

SSO において認証を担うシステムが停止すると、すべてのシステムへサインインができなくなります。

すべての連携システムにとって、SSO を提供するシステムがそのシステムの基盤をなしていることを理解し、認証基盤の安定性に最大限の注意を払う必要が生じます。

Nogiku SSO の時代

Nogiku SSO は、委員会システムの利便性を大きく向上させ、各システム開発者の実装及び管理コストを削減します。一方で、削減された実装・管理コストは圧縮されて Nogiku 本体の保守コストに変換されたのも事実です。

Nogiku の停止が委員会システムの停止を意味するこの時代に、いかに Nogiku を揺るぎなく安定したシステムとして維持するかは、委員会のシステム管理における新たな課題であると同時に成長の機会にもなることでしょう。

システムの負荷軽減・冗長化・ロードバランシングといった耐障害性を高めるための技術についても今後導入を検討する必要があると思われます。